シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

書評

馬場翁『蜘蛛ですが、なにか?』感想(1,2巻)

正直、ラノベってここまで来たか! 異世界転生ものですが、主人公が蜘蛛のモンスターに転生するとか、斬新なアイディアは良いです(まあ、『転生したらスライムだった件』はあるけど、アニメにか見ていないので、比較不可)。 とにかく主人公に共感できない…

ちょい古漫画の再読。園田ゆり『あしあと探偵』

アフタヌーンに連載されていた全2巻の漫画ですが、一言で言えば、探偵物。 名探偵がでてくる謎とトリックのミステリではなく、私立探偵が活躍するハードボイルド路線ですが、とにかく主人公の「何考えてんだこいつ」キャラと、相棒の熱血新人キャラがうまく…

汀こるもの『フォークの先、希望の後』について

汀こるものの「THANATOS」シリーズは、第一作の『パラダイス・クローズド』が孤島で連続殺人で密室のせいか、「ミステリ」として見られているが、実際はファンタジー。 金田一少年やコナン君への皮肉のように、事件、事故を問わず、何故か身近で人死が起こる…

田中一行『ジャンケットバンク』と、かってにギャンブル漫画採点(追加あり)

田中一行の『ジャンケットバンク』(既存7巻)が何故か私の生活圏内に売っていない。そりゃあ、すべての漫画を書店におけないのは分かるよ。でも、メジャー誌「ヤングジャンプ」の連載終了作でもない現役連載中の漫画の最新刊が売っていないって、どうなって…

伝奇小説ベスト

『永遠の伝奇小説BEST1000』は、私の愛読書。 今から20年前に学研M文庫から出版されたものですが、テーマ別・作家別にそれぞれの選者がベスト50やベスト10を選び、総数1000作品のおすすめ伝奇小説を挙げているというブックガイド(実際には、選者同士のダブ…

夜光虫『クロウマン』感想

実はちょっとした知り合いの人が描いているので、応援の意味も込めてヤンマガWEBの連載も読んでいるし、単行本も買った。 で、正直な感想。 絵が未熟なのは、新人なので、大目にみるべきだろう。今は絵が上手いので有名な大御所の荒○さんも、素敵な絵を描く…

私の2021年ベスト本

何故、いまさら。・・・忘れていたんですよ。 ちなみに読んだ年が2021年という基準ですので、あしからず。 巻数は、現在の巻数。 厳密な順位はつけていませんが、まあ、なんとなく上から評価の高い順だと思ってください。 漫画部門 松井優征『逃げ上手の若君…

ちょい古漫画の再読。支倉凍砂✕桂明日香『ビリオネアガール』

全3巻。 経済ものラノベ「狼と香辛料」で一躍名をはせた支倉凍砂原作のラブコメです。ヒロインが若くして株で100億円以上の資産を手に入れたという設定が斬新ですね。 お金をどんなに稼いでも心が満たされないヒロイン像も魅力です。 普通、それだけの大金が…

ちょい古漫画の再読。植芝理一『夢使い』

「民俗伝奇」✕「特撮戦隊物」✕「ロリエロ」という異色作。 全6巻を3巻ずつ2話で終わってしまったのがあまりにも惜しい(番外編的な短編はありますけど)。 偏狂的に細かな絵と、ちりばめられたオタクネタ。個性的すぎるキャラクター(酒飲み女子高生やロ…

ちょい古漫画の再読。水上悟志『惑星のさみだれ』

ちょい古漫画といいながら、今年の夏、アニメ化するそうですよ!! 絶対に熱烈なファンが、アニメ会社か放送局の偉い人にいたに違いない。 ストーリーを端的に言えば、地球破壊を魔法使い魔法使いと、その手下「泥人形」。対するは、姫が擁する12人の超能力…

最後の一文の魅力

斉藤美奈子『名作うしろ読みプレミアム』を読んだ。名作の冒頭ならぬラスト一文をまとめて、紹介した本だが、非常に面白い。もちろん、ラスト一文だけではなく、そこにいたるあらすじなども紹介している。ややネタバレになる恐れはあるが。 個人的には、最初…

漫画の分類と面白さ(当たり前ですが、私の場合)

今まで読んだ全作品の中で一番面白い漫画を教えてと言われて漫画を愛する人で、悩まない人はいないでしょうね。 では、「このジャンルで一番面白い漫画は?」と言われたときにも、漫画の多様性は明確なジャンル分けを拒絶するので、やはり回答が難しい。 そ…

ちょい古漫画の再読。つじ要『論理少女』

2011年に完結した全5巻の作品。 一言でいえば、パズル漫画です。謎解きで色々と決める学園を舞台に、黒髪ロングの前髪パッツン眼鏡っ娘生徒会長(盛り過ぎ!!)が、色々とパズルを解いていく物語。 1巻ごとに一話完結だが、ストーリーはあってないようなも…

アガサ・クリスティ『ミス・マープルの名推理 パディントン発4時50分』書評

ハヤカワジュニアミステリ版です。いいですね、これ。 字が大きくて読みやすい(老眼にはGOOD)、イラストで名前の覚えづらい外国人もイメージしやすい、そして原作に忠実に訳されている! でも、やっぱり老婆探偵マープルのキャラデザがどうみても白髪の若…

今までのベストアニメとか、ラノベとか。

ちょっと職場の休憩時間の雑談ででてきたので、改めて考えてみた。 といって、アニメに関してはそれほどディープなファンではないし、あの名作(例えばジブリとか)挙げるのも何なので、詳しい人は知っているけど興味が無いひとは聞いたこともない、レベルで…

ちょい古漫画の再読。近藤るるる『アリョーシャ!』

近藤るるるといえば、割とロリ目のかわいらしい絵柄で、基本、コメディ寄りの格闘漫画(ハイパーあんな)や、ファミ通漫画!?(たかまれ!タカマル)を描く方ですね。 この作品は、ロシアの伝説の暗殺者が、普通の女子高生として過ごすことになったらという…

ちょい古漫画の再読。山田鐘人✕岡﨑河亮『名無しは一体誰でしょう?」

今から5年以上前に終わったこの漫画のタイトルに覚えがある人はほとんどいないでしょうが、原作者の名前に見覚えがある人はいるのでは? そう、最近、ヒットしている「葬送のフルーリン」の原作者ですね。 それはともかく、この作品、個人的にはめちゃくち…

藤田和日郎の『うしおととら』に泣かされる

連載時から読んでいた「うしおととら」を、たぶん10回目ぐらいの再読をしているが、やばいほど、泣けてくる。 少年漫画らしい王道の妖怪アクション漫画なのに。別にお涙ちょうだいストーリーじゃないのに・・・・・・。 特に最後の方の巻は、1巻で最低1回、…

ちょい古漫画の再読。おがきちか『エビアンワンダー』

『エビアンワンダー』全2巻&直接の続編『エビアンワンダーREACT』全2巻です。 おがきちかは何だかんだで『Landreaall』が30巻以上突破の人気漫画家(?)ですね。 『Landreaall』も色々と語りたいのですが、未完結なので遠慮して、『エ…

ハイファンタジーと異世界転生

水上悟志『最果てのソルテ』の帯コピーに「ハイファンタジー」という言葉があるのをみて、ふと気になりました。 「ハイファンタジー」って何? 辞書的な定義でいけば、 ハイ・ファンタジーは異世界そのものを舞台とする。対して、ロー・ファンタジーは現実世…

久部緑郎✕松本渚「文豪ガストロノミー」が面白かった。

ビジネスジャンプ(? 違うかも)に掲載されていた久部緑郎✕松本渚「文豪ガストロノミー」(読み切り短編)が、むやみに面白い。 「将棋めし」が好きで、松本渚は好きな漫画家だが、今作も面白かった。 著名な小説家が売り上げのない料理店を建て直す、とい…

4年半待ちました。 青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス』3巻!!!

19世紀・怪物専門の探偵・不死の生首少女・吸血鬼・人狼・シャーロックホームズ・怪盗ルパン・オペラ座の怪人・対するM教授、カーミラ、クロウリー、そして切り裂きジャック。 ひとつでも物語を支えられる要素をこれでもかとぶち込んだ伝奇ミステリシリー…

ちょい古漫画の再読。なるしまゆり『不死者あぎと』

第一巻発売が20年前でした。 なるしまゆりといえば、「少年魔法士」か「原獣文書』が代表作だと思うのですが、その合間を縫うようにいつの間にか始まり、いつの間にか全5巻で完結していたホラーサスペンスです。 タイトル通りの吸血鬼が主人公ですが、物語が…

2020年ベスト本

もちろん、私個人の独断です。 読んだのが2020年で出版年は知りません。なお、記録をちゃんと取っていない今年の3月以前はかなりいい加減です。 ちなみに漫画は5作品、小説は10作品なのは、漫画は段々閉じているのに対し、小説は図書館を利用しだしたか…

ちょい古漫画の再読。道満晴明『ニッケルオデオン』『メランコリア』感想

『ニッケルオデオン』が2012年~。全3巻。39編。 『メランコリア』が2018年~全2巻、となっています。26編。 どちらもSF・ナンセンス系のショート短編(10ページ前後)ですが、 道満晴明のポップな絵と秀逸なアイディアはSF用語でいうセンスオブワン…

GA文庫のラノベ4作品を読んでみた。

最近、自分のラノベ読量(!)が下がっているのに気がついたので、まったく所見の作家をタイトルのみで4作品読んでみた。 鳥羽徹『天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~』 海空りく『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』 霜野…

アガサ・クリスティーを読む(途中経過)

※文中の作品タイトルの真相を暗示している場合があります。 アガサ・クリスティーといえば、本格ミステリ三大作家のひとりで、今もなお、愛読者も多く、映画化、ドラマ化も何度もされる誰もが知っている作家と言えるだろう。 初めて触れたのは30年以上前の小…

本格ミステリ漫画について

私見ながら、10冊以上単行本が出ている本格ミステリ漫画のベスト3なら さとうふみや✕天樹征丸『金田一少年の事件簿』 青山剛昌『名探偵コナン』 加藤元浩『Q.E.D.』 で決まりで良いと思う。 (『探偵学園Q』や『C.M.B.』のような作者が同じ姉…

何周目の「イリヤの空」?

秋山瑞人のファンで、当然のことながら、『イリヤの空 UFOの夏』は読んでいるが、今回もうっかりページをめくってしまったために、再読。 何周目だよ! 少なくとも10周よりは多い。 年取って、以前よりも涙もろくなっていてびっくり。 4巻がやばい。もう、人…

書評 芝村裕史『マージナル・オペレーション』全五巻

まあ、シロクマあいすと言えば、書評でしょう。 というわけで、いまさらながら、芝村裕史『マージナル・オペレーション』です。 日本人のニートあがりのサラリーマンがひょんなことから傭兵の世界に入り込み、その天才的な軍事センスを発揮して大活躍。 あれ…