全3巻。
経済ものラノベ「狼と香辛料」で一躍名をはせた支倉凍砂原作のラブコメです。ヒロインが若くして株で100億円以上の資産を手に入れたという設定が斬新ですね。
お金をどんなに稼いでも心が満たされないヒロイン像も魅力です。
普通、それだけの大金が絡むと、もっとドロドロした展開になりそうなものですが、金銭欲が薄い主人公(男)のためか、ライバルの出現に二人のすれ違いと、王道極まりない(コメディ要素薄めですが)ラブコメとなっています。
え、もっと周りに人間もガツガツ行こうよ、結婚とかすれば資産の半分以上は手に入るかもしれないんだぜ。といっても登場人物はみな冷静に恋愛を楽しむ奴らばかりです。
ちなみに株が趣味(生きがい)のヒロインを、オタク趣味のヒロインに変換して、「そんな(オタク趣味の)貴女が好きです」と男にいわせれば、あれ、どこかでみたような話に。
王道は強い。