シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

ちょい古漫画の再読。水上悟志『惑星のさみだれ』

ちょい古漫画といいながら、今年の夏、アニメ化するそうですよ!!

絶対に熱烈なファンが、アニメ会社か放送局の偉い人にいたに違いない。

ストーリーを端的に言えば、地球破壊を魔法使い魔法使いと、その手下「泥人形」。対するは、姫が擁する12人の超能力者「獣の騎士団」。しかし、その姫は、自ら地球破壊をもくろむ魔王だったのです、、、

というところ。

バトル漫画的な展開を基本としながらも、笑いあり、感動あり、涙ありの典型的ともいえる作品ながら、とにかく完成度がすごい。

全10巻の話の中で、いわゆるギャグ回や日常回も含め、一切の無駄もない構成の隙のなさ。途中、過去回もでますが、並の作品なら少なくても5~6回。下手すれば単行本数冊にもなろうかというネタをわずか1回でまとめる手腕。

戦いが終わった後の、10年後のエピローグまで描きながら、一切ダレることはなく、むしろ最後の数ページが見事過ぎました。

水上悟志は多分、この作品だけで世に生き残る価値がある作家だと思います。他の作品も決して悪くはありませんが、これには勝てない(唯一可能性を感じるのは現在連載中の『最果てのソルテ』)。