シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

汀こるもの『フォークの先、希望の後』について

汀こるものの「THANATOS」シリーズは、第一作の『パラダイス・クローズド』が孤島で連続殺人で密室のせいか、「ミステリ」として見られているが、実際はファンタジー

金田一少年やコナン君への皮肉のように、事件、事故を問わず、何故か身近で人死が起こる「死神体質」=「タナトス」の美少年とその双子の「名探偵」という設定はすでにラノベだが、当時の時代がまだラノベ全盛期でなかったのが、たぶん、汀こるものの不運。今、出版していたら、タイミング次第でアニメ化も狙えた。

それはともかく、一応はミステリをやっていた第一作、第二作も面白いが、第三作『フォークの先、希望の後』は最高傑作。

人は死ぬけど、事件は起きません。

主人公はどいつもこいつもろくでなしで、爽やかさとは縁遠いが、それでも、ラブコメ風の青春(?)小説。

この面白さを文章で表現できないのがもどかしいが、すでに5回ぐらい読み返している。