今から５年以上前に終わったこの漫画のタイトルに覚えがある人はほとんどいないでしょうが、原作者の名前に見覚えがある人はいるのでは？
そう、最近、ヒットしている「葬送のフルーリン」の原作者ですね。
それはともかく、この作品、個人的にはめちゃくちゃ面白いと思っていたのですが、残念ながら途中打ち切りの全５巻です。最後はぐだぐだで終わってしまいましたが、途中まではとにかく傑作でした。
記憶喪失の高校生探偵が、知力を武器に謎の組織と戦うというミステリテイストの知略バトル漫画です。
基本は、知略VSバトルなんですが、貫く謎（どうして記憶喪失なの？ 文月事変の真相は？ そして「名無し」の正体は？）が少しずつ解かれ、新たな謎が生まれ、と先へ先へと読ませます。
漫画らしいキャラクターの巧みさ（ギャグ回もあり）もあり、絵柄も派手ではありませんが見やすくて落ち着いた絵です。
全5巻ではなく、全10巻ぐらいまで保てば、すべての謎もまとまってすごい傑作になったかも。
