私見ながら、10冊以上単行本が出ている本格ミステリ漫画のベスト3なら
加藤元浩『Q.E.D.』
で決まりで良いと思う。
(『探偵学園Q』や『C.M.B.』のような作者が同じ姉妹編的作品はとりあえず、外します)
どの作品も単行本50冊以上にも上り、個人的好き嫌いはあっても、その業績は否定できない。
この三作品、何がすごいかと言えば、完全オリジナル作品であること。
ストーリー・キャラクターはもちろん、トリックも(一部例外はあるが)オリジナルのものを考案している。
それぞれに個性・特徴があり、一言でいえば、
『金田一少年の事件簿』=トリックと伏線が秀逸
『Q.E.D.』=プロットが秀逸
特に『Q.E.D.』は単行本1冊に2作品入っており、すでに130作品になる(姉妹編の『C.M.B.』をいれると、軽く200作を超える)
もちろん、当たり外れはあるが、それでも完全に破綻したものはなく、まとまった内容のものが130作品以上。小説家なら(1冊に6作品使うとして)短編集だけで20冊以上の本格ミステリを書いていることに。
もし、推理漫画家や推理小説家になりたい人がいたら、まず手本にしなければならない作品だ。