シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

今週の読書(12月25日~12月31日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                                   ※感想はあったりなかったり。                                                                                         ※漫画の再読は含まず。

 

鴨崎暖炉『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』・・・あまりに面白かったので、別途書評にしました。

 

馬場翁蜘蛛ですが、なにか?』⑮

 

津原泰水『たまさか人形堂ものがたり』『たまさか人形堂それから』(再読)・・・家に持っていますが、未収録作のあった、創元推理文庫版を図書館でみかけたので。久しぶりだったので、内容はほぼ忘れていたが、ミステリテイストではあるが、その枠にとらわれず、とにかく小説として異様に上手い。「恋は恋」と「小田巻姫」が白眉。

 

水上悟志水上悟志のまんが左道』・・・自叙伝的エッセイ漫画。特別面白いわけではないけど、水上悟志は好きな漫画なので、楽しめました。

 

一粒苺×ヒロ『シリアルキラー異世界に降り立つ』①・・・設定はありがちな異世界転生ものですが、無能力者がスキル持ちを工夫して倒すという内容が大好物なので。絵は良いですけど、設定やキャラクターがありきたりなので、どのような手腕で敵を倒すが見所。

 

ラズウェル細木酒のほそ道』52

 

 

あまりにも人工的な。『密室狂乱時代の殺人』感想

鴨崎暖炉『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』を読みましたが、面白かった。

前作『密室黄金時代の殺人』と同じく、あり得ない設定ながら、次から次へと起こる密室殺人と、どんどん解決される密室トリック。その数、なんと7つ!

どの密室もしっかりとトリックがあって、中には実在しない素材を前提にしていたり、密室殺人をするためだけに作られたような部屋だったりツッコミどころも満載ですが、きちんとあからさまに伏線が張ってあるのでアンフェアさはありません。

すべてのトリックが、前代未聞とはいいませんが、短編や長編一本を支えるだけの質はあります。

あまりにも人工的ながら、総合的に前作よりも密室トリックは良いと思います。トリックによってバラエティに富んでいて、物理トリックから心理トリック、とんでもないバカミストリックまでいいですよね。逆に一つだけだとミステリとして不自然に感じ方かしれませんが、これだけ振り切ると、どんなトリックでも、納得してしまいます。

カードキーの密室が完成度が高くて好き。

今でも人気のあるディクスン・カーだって正直、このぐらい人工的な設定の作品はいくらでもあるんですから。

実はこの作品の魅力は密室トリックだけではありません。

コメディタッチのキャラクターの魅力や、※※トリックに意外な犯人、最後に明かされるロジックの妙とミステリの魅力が存分に詰まった作品です。

 

今週の読書(12月18日~12月24日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                                   ※感想はあったりなかったり。                                                                                         ※漫画の再読は含まず。

 

速野悠二『神様、やりすぎです♡』・・・表紙が植芝理一風で、妙に気に入って、エロ系だと思いつつも衝動買いしたら、ガチのエロ漫画だった。すっかり中年になって、この手のやつが受けつけない。ああ、年を取った。

 

あちゅむち『エロティック✕アナボリック』①・・・表紙も、タイトルもものすごくエロ漫画っぽいし、中身もバンバンヌードは出てくるけど、全然エロ漫画でない。日本一エロい身体を目指す変態女子と、それをみてひたすら絵を描く変態男子が出てくるけど、まっとうなほど青春物。でも、こういうのがぐっとくる年齢になってしまったよ。ああ、年を取った。

 

ガクキリオ✕野口こゆり『健やかなるときも賭けるときも』①・・・まったくノーマークだったが私の好きなギャンブル物で、キャラクターや新ギャンブルの設定など、予想以上に面白い。次巻にも期待。

 

藤田和日郎『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』②

 

青崎有吾『11文字の檻』・・・ノンシリーズ短編集だが、とにかく本格ミステリ、青春物、SF、伝奇アクションと異様にバラエティに富んでいて、しかもすべてレベルが高い。表題作「11文字の檻」はあまりにも人工的な設定の監獄脱出物だが、とにかく設定と言い、逆転劇の見事さといい、素晴らしい出来。個人的には、あと短くぎゅっと詰め込んだ館物の本格ミステリ「噤ヶ森の硝子屋敷」と伝奇アクション&百合物の「恋澤姉妹」が好き。

 

ウィリアム・ブリテン『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』・・・表題作はすごく有名だけど、それだけといった感じ。あとのミステリパロディの短編は、上手いのかもしれないけど、うん、まあ、悪くはないけど。

 

阿刀田高『老いてこそユーモア』・・・子供の頃、夢中になって読んだ阿刀田高だが、久しぶりに読んだ。エッセイ集。内容は、まあまあ。

アニメ『アキバ冥途戦争』最終話をみた

今から20年以上前の秋葉原に本当にメイド喫茶が乱立した時代背景をもとに、そのメイド喫茶の商業戦争が、本当の銃撃戦のあるヤクザの抗争だったらという任侠物パロディ。

基本ギャグのはずなのに、登場人物がみんな大真面目にやっているので、異様に緊迫感がある。

作画も音楽もスゴすぎる。

ストーリーは、カオスすぎて、面白い面白くないを否定しているよね。

主要登場人物や、死なないよねと思っていた人物がどんどん死んでいく物語のスピード感は圧巻。

あ~、スゴすぎるラストだね。

エンディング曲後のエピソードは賛否が分かれるだろうけど、私はあって良かったと思う。

オーバーロード」や「リコリス・リコイル」を抑え、私の今年NO1アニメです。

ものまね番組をみて思うこと

もともと「ものまね」には興味が無く、TV番組をみていなかった。大御所(コロッケとか、神奈月とか)やブレイク芸人は分かるぐらい。

最近、YouTubeで「よよよちゃん」の動画を見始めて、その「よよよちゃん」がでるようなので、先日、『ものまねグランプリ ザ トーナメント2022』を視聴。

想定以上に楽しめた。

個人的には、ドリフターズのものまね&歌ネタを上手に面白く披露した「レッツゴーよしまさ」が優勝だと思ったんだけど。

 

ここから、本題。

トーナメントなのは、良いとして、審査基準って何?

一応「もっとも似ていた思う人に投票」ということでしたけど、もっとも似ていることが評価されるなら、「本人が歌うのが一番」ですよね。

ものまね芸が、場末の小劇場や酒場で活躍する意義はわかるんですよ。本物ではないけど、本物同様のクオリティの歌や芸が見れるわけですから。

ただ、TVショーとしては「本人とそっくりに歌が歌える」が高評価なのか、意味あるの? それって芸能ではなく、たんなる「え! そっくり!」という一発芸になってしまうのでは?

あの有名なものまね芸人の「コロッケさん」も、本人そっくりだから売れたわけではないですよね。

面白くてすごいから売れたのでは?

もちろん、面白い基準だと(私は評価してませんが)ハリウッドザコシショウのようなネタ芸人のみになってしまってそれはそれで、「ものまね」の意義は?となるでしょうけどね。

私としては(曖昧な言い方になってしまうのは重々承知ですが)「総合的にみて、いかにスゴいか!」を審査基準にして欲しいです。

もしくは「そっくり」部門と「面白い」部門にわけるかですね。

 

余談ですが、見始めるきっかけとなった「よよよちゃん」は予選敗退。でも、そうでしょうね。動画みたいに「ひとり○役」とかを期待していたけど、結局ひとりの歌手のものまねをしただけ。正直、うまいのかどうかもよく分からなかった。

あれ(一人○役)ってものすごく難しく、編集可能な動画でしかできない芸なのかなと、思いましたけど、どうなんでしょうね。

今週の読書(12月11日~12月17日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                                   ※感想はあったりなかったり。                                                                                         ※漫画の再読は含まず。

 

橙乃ままれまおゆう魔王勇者』③・・・段々中心が魔王と勇者でなくなってきて群衆劇になってくると、段々会話劇が重くなってくる。まあ、読みますけどね。

 

馬場翁蜘蛛ですが、なにか?』⑬⑭・・・始めに1巻2巻を読んで、腐していた自分を反省しています。いよいよ次巻はクライマックス。

 

山田正紀『囮捜査官 北見志穂4 芝公園連続放火』・・・こうやって連続して読むと、一巻一巻がものすごい大傑作というほどではなくても、まとめて読むとサイコスリラーとして非常に高水準ですよね。ものすごく次の巻が読みたいけど、旧版の5巻はなかったものにされるようです。

 

 

冨樫義博『HUNTER✕HUNTER』㊲・・・話が面白いんだけど、登場人物が多すぎて、文字が小さすぎる。おじさん的には目がついていかない。