※今週、読んだ小説や漫画、ほか。
※感想はあったりなかったり。
※漫画の再読は含まず。
北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』・・・短編ミステリ集。ここの短編の構成もよくトリックもそれなりに冴えている。ただ、どうにも地味だ。別にこの作者のこの作品ではなくても良いよね、と思えてしまう。ベストは「クローズド・キャンドル」。トリックもさるものながら、密室のシュチュエーションと変人探偵が効いている。この作品はアラも多いが、小説だからこのぐらいおかしな内容でも良いと思う。
倉知淳『ドッペルゲンガーの銃』(再読)・・・ミステリとしての粗(細かい部分の雑さ)は目立つが、不可能犯罪を前面に押し出し、しっかりとトリックを考え出しと、非常に面白い。「密室から黒猫を取り出す方法」とは対照的。
田中芳樹『アルスラーン戦記 王都炎上・王子二人』・・・意外なことに初読でした。やはり素直に面白いですね。それにしても田中芳樹がすごいのは、年月はかかっても「銀英伝」も「創竜伝」も「アルスラーン」も15巻前後で完結させているところですね。
城平京『虚構推理短編集 岩永琴子の純真』
田中一行『ジャンケットバンク』④
青山剛昌『名探偵コナン』100・・・おお、ついに。ただ、十分面白いのだが、これ以上長引かせる必然性も薄い。延々と150巻200巻と続けることも可能そうだが、そろそろ伏線をたたんで最終回に入っても良いのでは?
中丸洋介✕あずま京太郎『日本最強武芸者決定戦テンカイチ』①・・・戦国から江戸時代初期の名だたる武芸者がタイマンで戦ったら、というIFストーリーの武術もの。あまりのもよくある設定だが、それでも外れないんだよ、この手の話は。第一回戦は「宮本武蔵」VS「本多忠勝」。どちらもビックネームです。1巻ではまだ決着つきませんでしたが、正直、「宮本武蔵」が勝つんだろうな。これで、「本多忠勝」が勝つようなら、超傑作の予感なんですけど……