シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

転職日記 その2(7月後半~8月)

時間を戻して、

7月23日(木)

H社(学習塾)面接。

初面接にかなり緊張。わりとこじんまりした会社で場所は教室のひとつ。万が一にも遅刻がないように、あれこれと行き方をを調べ、面接の30分前にはつくようにして、と一苦労。

履歴書も久しぶりなもので、何度も書き直し。で、5分前につくと、まだ、入り口が開いていない。あれ?もしかして、間違えた?焦ったが単に担当者がぎりぎりだっただけ。

そして、ベンチャー企業あるある。面接者が社長。

同世代で、10年ほど前に立ち上げた会社。個別指導専門の学習塾ですね。

塾業界の基本知識から話してもらい、相手は第一印象でわりと気に入ってもらえたようで、話が弾み、採用の方向に。

個別指導といえども、アルバイト任せではなく、きちんとプロの講師が教えるべき、という理念にも共感が持てました。

お給料は前職よりもかなり落ちますが、労働時間が短くて済む様子。現実的に、中途採用は、よほどの実績をもとに転職しない限りは前職よりも落ちるのが普通。

家庭の事情を考えると、それでも良いのです。収入は副業でカバー予定。

次は職場見学。

H社はアルバイトを使わずに、社員のみで対応。1校舎講師の数は平均ふたり。その分、生徒数も少なく、省エネ運営とのこと。

事前に私の経験がないので、教えるのには予習が必須の旨を伝えており、社長も「そんなに難しくないから大丈夫」と太鼓判。

職場を見る限り、ぎりぎりいけるかと判断。お世話になることに。

しかし、これが大きな失敗でした。

私が実力不足なのは分かっているので、まず1ヶ月の再学習の時間が欲しい旨。職場に慣れる意味でも、何回かアルバイトで予習をした上で、マンツーマンの指導を経験させてくれる約束をしました。

早速、参考書などを買い込み、中学生の5科目再復習開始。

ところが、その後、いきなり連絡が来て、「急に人が足りなくなったので、一週間後、個別指導を複数受け持って」とのこと。

急いで担当する校舎に向い、受け持つ指導範囲の詳細を確認。ところが、「まだ、分からない」とのこと。そもそも、使う予定のテキストも予備がないと言われ、止む得ず、コピー。しかも教える範囲(ひとりひとり違う)も不明なため、全コピー。それだけにイライラするのに、テキストで生徒は持っているが校舎にはないものがあることも判明。

つまり、ここの先生は予習も何もなく、来た生徒のテキストを借りながら、その場で授業を組み立てて指導している訳です。

でも、それを私に求められても無理ですから。

一度引き受けた以上、止む得ず、詳細範囲の連絡待ち&ひたすらコピーしたテキストの予習。

範囲の連絡が来たのが、2日前。「中学三年の国語、中学三年の社会、中学三年の理科、小学生国語」。それは範囲の詳細とは言わないでしょう。それでも食らいつくために必死に予習。

前日、「追加で中学二年の英語もお願い」と連絡あり。

すでにこの時点でこの会社への信頼はほぼ無くなっていたが、ドタキャンも手抜きも性に合わない。

前日はほぼ寝ないで、予習に励む。

そして迎えた当日、8月13日。

当日行くとさらに指導のスケジュールが追加されている。

ちなみに個別指導といっても完全マンツーマンの場合と、ひとりの先生がふたりぐらいまでは教える場合がありますが、いきなり、ひとりでふたりの面倒をみることに。しかも、そのふたりの科目が違う……。

そんなのはありですか。

詳細は思い出したくもないほど、ぐだぐだ。

事前に「生徒には絶対に分からないとか、自分は新人だという発言NG」といわれていたので、頑張りましたが、たぶん、あまりの私のぐだぐだぶりに生徒もショックだったでしょうね。

ひとりに問題やらせて、もうひとりに答え合わせ。それもほぼ、答えを読むだけ。答え合わせが終わったら、次の問題をやらせてもうひとりの答え合わせ。タイミングがずれると、ひとりをぼーと待たせることになるわけです。

いくら人手が足りなくても、こんな適当なことで良いのかは疑問。

翌日、申し訳ないのですが、辞退の連絡を入れました。

本当に大変なのは最初だけで慣れればできるようになるとも思いましたが、たぶん、それまで持ちませんし、何よりも、生徒に申し訳ない。

こちらも要求しませんでしたが、向こうからも一日分の給与(と交通費)の話は出てきませんでした。

(※たられば話ですが、初めての面接でいきなり採用が決まったのは、良いことですが、私の感覚を鈍らせる一因にもなりました。この後の企業でも、同じような感じで面接をやって、落ち続けていることを思うと、かなり特別なことだったのかも)