シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

今週の読書(7月10日~7月16日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                            

※感想はあったりなかったり。                                                              

※漫画の再読は含まず。

 

桃野雑派『老虎残夢』・・・宋代の武侠をテーマにした本格ミステリ。登場人物は、普通はできないこともできて、いわゆる特殊設定ミステリにもなっている。主人公と被害者も含め、登場人物はわずか六人。一種の密室ものであり、閉ざされた山荘ものでもあるので、緊迫感もあり、現段階での国内ミステリのベストかも。ただ、正直、ラノベ的。それがいけないわけではないが、これが乱歩賞かと言われると、微妙。あと、審査員も書いているように、せっかくの特殊設定を生かし切れていない(トリックが弱い)には残念だが、キャラとストーリー展開はピカイチ。

 

西尾維新掟上今日子忍法帖』・・・キャラクターとか台詞回しとか面白いのですが、やはりストーリーとミステリ展開が無理筋。ああ、そうか赤川次郎とか西村京太郎もこうやって段々ファンはいるけど話題にならない作家になっていったのかな、と思った。冤罪王のネタはとても面白かったけど。

 

荒木飛呂彦荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』

 

 

加藤元浩Q.E.D. iff』㉒・・・今回、珍しく構成にあせりがみえる。最初の話は、じっくり描けばものすごく傑作になったかも。

 

戸田誠二『egg star』・・・戸田誠二らしさは良いのですが、最初のファンタジー設定の半端さが気になる。普通に現代人情物で良かったのに。