長女が『日本史探偵コナン』(名探偵コナンのキャラクターを使った漫画日本の歴史的な学習漫画)を読んで以来、少しは日本史に興味を持ち始めたようなので、伝記小説か伝記漫画を買ってあげようと、物色した結果、行き着いたのが、集英社「学習まんが・日本の伝記SENGOKU」シリーズ。まずは「織田信長」。
女の子にも読みやすい、やや少女漫画寄りの絵柄。もちろん、主人公は史実無視の美形。髭はなし。そして、何歳になっても衰えない容姿。最後の最後まで十代にしか見えません。
まあ、これはまだ興味を持たせることが優先の「学習まんが」だし、過去の偉人の正確な顔なんて分からなくて当然。突っ込みはいれても、文句はないのですが、次の話は別。
早川書房の新レーベル「ハヤカワ・ジュニア・ミステリ」。小学校高学年から中学生向きにミステリの名作を復刊しようという試みはもちろんよいですし、コミカライズされた挿絵がつくのも賛成。
まずはアガサ・クリスティーの10作(何故、この作品なの?という疑問は正直あるがまあ、かまいません)
で、問題は挿絵。
この名探偵エルキュール・ポアロは誰?
どう見ても10代かせいぜい20代の美男子が付けひげにしかみえない口ひげをつけてます。髪はふさふさ、顔の輪郭もシャープ。
TVドラマ版ポアロのデヴィッド・スーシェに謝れ!
ちなみにもうひとりの名探偵、ミス・マープルはやはり10代の少女がおばあさんの扮装(かつらのみ)をしているようにしか見えません。
少年少女に関心を持たせる難しさ!