シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

一行怪談 始めました。

とりあえず、いままで書いたものを載せておきます。

 

・教室内で誰が最初にこんなことを始めたんだと、問いただしてみたが、全員が首をつっているので、返事はない。


・真夏の夜中に誰もいない家に帰ると、エアコンがついていないのに、今日もひんやり冷えている。


・家に帰るとテーブルには肉の塊が置いてあって、うまいうまいと食べ終わったが、妻の姿だけはどこにも見当たらない。


・回収ですとやってきた少年に心当たりがないことを告げても、「またまたわかっているでしょ」とニヤニヤ笑っている。


・医者に行くと「あなたは壺病ですね」と告げられたが、未だにどんな病気かわからずにいる。


・伸ばしすぎた髪の中に虫が住み着いているのはわかっていたが、どうしても捕まえられないので、坊主にした。


・そのビルのエレベーターの扉は一階で開けっぱなしになっていて、何故かいつも赤い服の女性が乗っている。


・その小学校の児童の日記の一行目は誰の日記でも必ず「死ねばいいのに」で始まっていた。


・もごもごと喋る老婆から道ばたで買った裏ビデオは、どことなく老婆と似た女子高生が延々と自分があったイジメのことを喋っていて、どうやら恨みビデオだったようだ。


・体の自由がきかなくなった母がもう死にたいと言っているが、私がすでに母と同じ病で死んでいたので、何もできずにいる。


・毎日、大便のなかに食べた覚えのない何かの目玉が未消化のまま入っている。


・いくら走っても動かない運賃メーターをみて、はじめて私が乗ったのがタクシーではないことに気がついた。


・遠目では、掃除をする老人に見えた人影は、近づくと、踊っている木の人形だった。


・真夜中にジョギングをしていると、チンドン屋がニコニコ笑いながら、追い抜いていく。


・妻の一ヶ月にもおよぶ長い咳がようやく止んだが、よく見ると死んでいた。


・夫は新しく買った机が気に入ったようで、もう三ヶ月も座りっぱなしだ。