シロクマあいすの日記

シロクマあいすの思いつきを書いたものです。

葬儀の話、ざくっと。その2

骨壺に収まった母を次はどうするかという問題があります。

四十九日は自宅に祀りますが、その後は納骨します。

(私の)祖母や祖父、叔父(母の兄)が眠る先祖代々(?)の墓があり、「そこでもいいけど、お前に任せる」とわりと投げやりでした。最近は海洋散骨(海の真ん中に骨を撒いちゃう)などもあり、海が好きだった母はそれも良いかと思いましたが、結局、そこの菩提寺にいれることになりました。

母の唯一と言って良いほど、強い希望は、亡くなった兄の分骨(本来の骨壺は別のお墓に入っています)を一緒に埋めて欲しいと言うことだけでしたので、菩提寺に事前に相談して、いれてもらうことにしました。

四十九日はさすがに僧侶をお願いして、お布施もだして、家族のみの参加ですが、しっかり行います。

そこで衝撃の事実がひとつ。位牌について、どうすればいいのか、お寺の人に質問すると、

浄土真宗に位牌はありません」

え! だって、祖父も祖母も代々そちらのお寺を使用している人たちの位牌はあるよ?

どうやら浄土真宗では位牌ではなく「過去帳」という冊子に代々の名前だけを書いていくようですが、やはり位牌がないと格好がつかないと思ったのか、無理に作ったようです。

さすがに祖母も祖父も父も兄も位牌があるのに、母だけ無いのは寂しいので、位牌はありにしてもらいました。

逆に、母が管理していた祖父・祖母・叔父の位牌(特に祖父と叔父は私は顔をみたことないです)は場所を取るので、お焚きあげしようかと思っていますが、その希望をだしたときに受付のお寺の方に「だから位牌があると・・・」とぼそりとつぶやかれました。

続いて戒名の問題。

そもそも戒名って何なの?

辞書的な回答ではなく、私なりの解釈をすれば、その宗派における地位です。

○○院 ◎◎ 居士(信士・信女)

この「○○院」とか「居士」の部分が地位の高さを表しており、◎◎はその人の宗派ネームです。

だから以前は、深く信仰を持つことで、生前に授けられたのですが、現在では、お金を払うことで、死後に地位だけ買うわけです。

これが新興宗教なら、生前に多額のお布施をすることで、地位があがりますよね。それを死後に安い金額で行うわけです。

宗派によって、違うらしいのですが、浄土真宗では、やはり無いといけないらしく、合理的だった母もさすがに戒名に関しては「大げさなのはいらない。適当なのをつけて」といっていたので、身分を表す「○○院」や「信女」はすべてカット。「釋 ◎◎」と母の生前の名前から一文字取ってひどくシンプルな3文字にしました。

それにしてもお布施、いくら払おう。悩みます。

フルオプションつけた戒名=地位だと、百万とか払うそうですが、さすがにそれは不要。うーん。

葬儀の話、ざくっと。その1

先日、母が亡くなったので、その話をざくっと。

年齢も年齢で、ここ数年は老人ホームにいた母ですが、すでに一ヶ月以上前から、お医者さんから「数日ということはないでしょうが、ここ数週間で、という覚悟はしておいてください。長くても秋を越えるのは難しいでしょう」と言われていたので、亡くなったこと自体はうまく受け入れることができました。

最後の1年は身体がほとんど動かず、声もだせなくなっていましたが、老人ホームに入る前から自分の葬儀の希望を事細かに書いておいてくれたので、その辺も問題ありません(といいつつ、実際には母の希望通りにいかないことも多かったのですが)。

母は悋気が強く年齢の割に合理主義で、「葬式無用。一番安いところで火葬だけして。友人知人へは葬儀が終わったあと、リストの人にだけ知らせて」ということでした。

葬儀社の指定はありませんでしたが、できるだけ安くと言うことで、ネットで探して「小さなお葬式」という会社に任せました。

ちなみにこの「小さなお葬式」は葬儀社ではなく、葬儀の窓口・PR会社。連絡すると定額料金で他の葬儀社を紹介してくれるという会社です。他の葬儀社からすれば、同じ内容の葬儀でも、自社に直接連絡してくれた遺族には、○○万円。小さなお葬式を通すと、××万円ということになります。

母はできるだけ安く簡潔にということでしたが、さすがに家族だけのお別れは行いたく、また棺に花を入れたり、死化粧をするオプションは入れさせていただきました。

当然、葬儀は行わないと言うことで、僧侶は不要。様々な飾りも遺影もなし。ただ、この辺りは菩提寺がある場合は、事前に相談しておかないと、葬儀をしていないとお墓に入れられない、というお寺もあるようです。

母はお棺にいれて、一緒に燃やすものを事前に箱一杯に用意していました。さすがに無理なので、厳選して、基本的に亡くなった祖父・祖母・飼い猫、そして私の兄の写真だけいれました。

火葬場に運び、燃やし、骨壺に入れて、葬儀はおしまいです。家族だけなので、飛び込みでちょっと落ち着いた、でもチェーン店風の和食のお店で食事をして、おしまい。

今週の読書(8月28日~9月3日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                          

※感想はあったりなかったり。                                                                            

※漫画の再読は含まず。

 

法月綸太郞・市川憂人、他『あなたも名探偵』・・・本格ミステリの先達から、わりと新しい人まで総勢六人が参加した犯人当て小説集。毎回きちんと読者への挑戦がついていて、どの作品もレベルが高い。すでに読んだこともあった作品も混じっていたが、法月と麻耶の未読作が読めたのは嬉しい。

 

香月美夜『本好きの下克上 第一部兵士の娘Ⅰ』・・・本のない世界で司書になるため、まずは本の開発から始めようと、現代知識を活かして・・・というストーリーはよいのだが、現代知識無双を行うまでがたるい。主人公にも正直、共感できない。最後の最後でようやく面白くなりそうになってきたけど。

 

久住四季『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 剥皮の獣』・・・読みやすく、サスペンスのある展開は、楽しい。ただ、前作同様、あまりにも見え見えで意外性の欠片もない。ドラマ原作とかにしたら、結構良いと思うけど。

 

鴨崎暖炉『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』・・・あまりにも馬鹿馬鹿しい設定や、とんでもないストーリーなど文句をいうつもりならいくらでも言えるが、それ以上に面白かった。次から次へと起こる密室殺人と、トリックの解明がどんどん起こり、非常にテンポが良い。ユーモアたっぷりの文章も良し。トリックもすべてが素晴らしいとはいえないが、作品を十分に支えられるオリジナルトリックが6個あるなんて贅沢すぎ。

 

安里アサト『86ーエイティシックスー』・・・良い評判は聞いていたが、ようやく読めた。評判に偽りなし。ただ、これって完成度高く1冊で完結してない? 今出ている続刊はどんな内容か気になる。

 

珪素『異修羅』Ⅲ・・・段々と面白くなってきた。いよいよトーナメントバトル開催。

 

 

水上悟志『プラネット・ウィズ』⑧・・・アクション多めで、どちらかと言えばアニメ向けの作品だった。漫画版はやや画面がごちゃごちゃしてみづらい。

富山に観光。ざくっと。

先日、富山県に観光旅行。その記録をざくっと。

 

1日目 

自動車で約7時間かけて移動。

まずは『五箇山合掌の里』。実際に人が住んでいる合掌造りの家が見学できます。田んぼが広がる山の中に普通に何軒も合掌造りの家が。お土産物屋や食事処もあるけど、ぼんやりとみるのがいいでしょう。

隣の石川県(金沢)に移動。

 

2日目 

さっそく、徒歩5分の『兼六園』へ。だだっ広い日本庭園ですが、見応えあります。ただ、朝から言ったにもかかわらず、異常な猛暑でへたばった。 

次にそのすぐそば、『21世紀美術館』。びっくりするぐらい混んでいました。事前にチケットを購入していて良かった。常設展はあまりなく、メインは、企画展。そして今回の企画展はなんと、韓国の芸術的映像。一回15分~20分程度の映像を各部屋で流していてそれが6~7部屋ほどあります。ストーリーらしき物はほとんどなく、訳が分からないけど目が離せない感じでした。私と娘はかなり楽しめたのですが、下の息子にはやはり無理でしたね。途中でぐずりだして、妻が「私もみたかった」と言いながら部屋から連れ出してくれましたが、さすがにゆっくりみるわけにもいかず、なんとなく消化不良。

お昼にカレーを食べたあと、移動。富山県内に戻り、土砂降りの中、氷見商店街へ。ここは、商店街のあちこちに藤子不二雄Aのデザインした魚介類の人形があり、しかもこれ、喋ります。さらにプロゴルファー猿や、忍者ハットリ君の人形も。なかでも目玉は商店街の一角にある『藤子不二雄Aアートコレクション』。入場料が安いのでしょぼいかと思っていたら、意外なほど充実。原画や藤子不二雄A先生の思い出の品、作品解説など。さらに藤子不二雄A漫画が読み放題のコーナーがあり、正直ここで丸一日はいられた。でも、やはり途中で下の子がギブアップ。

ちなみに私の藤子不二雄A作品のベストは「ブラック商会変奇郎」です。

その後も商店街にある『忍者ハットリくんラクリ時計』を見に。ところが何故か時間になっても動かない。故障? 残念。

夕食はブラックラーメン。地方限定のチェーン店らしきところで食べましたが、普通に美味しかったです。

 

3日目 

富山県の高岡に行き、そこから路面電車に乗って『帆船海王丸』の見学に。船がまるごと博物館になっています。ちなみに下の子はここで一番楽しんでいた。  

ついで、同じく路面電車ながら、外装も内装もそれ一色の『ドラえもん路面電車』に乗り『藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー』。こちらも原画やゆかりの品がありましたが、割とガチな大人向けでした。唯一の子供も楽しめるのは、完全オリジナルの短編アニメ。ドラえもんを始め、キテレツやパーマンエスパー魔美などが勢揃いして月でレースを行う話でした。

さらに富山市内に戻り、『富山市ガラス美術館』へ。ここが一番良かった。この建物、何故か半分は市の図書館なんですが、異様におしゃれです。五階立て(六階?)のビルが上手に吹き抜けになっていて、図書館を見ているだけで芸術的です。

肝心の美術館はガラスを使った美術品が掲示されていて、予想以上に見応えありました。ちなみに常設展と特別展があって、常設展が数百円に対し特別展は千円。それはいいのですが、展示量は常設展8に対し、特別展2。しかも、何故か特別展は(間近では見られませんが)窓越しにすべての内容を見ることができます。なにそれ?

夕食は富山寿司。

こうやってみると、美術系ばかりメインで見ていて、(上の子は割と楽しんでいましたが、)下の子にはつらい旅となりました。でも、明日は君が楽しむ番だからね。

 

4日目(予定)

水族館やホタルイカ博物館をみて、黒部へ。有名なダムや渓谷を走る汽車に乗る、、、つもりでした。

 

4日目

深夜一時頃、身内の訃報。

当然、すぐに帰るべきですが、さすがに寝不足の状態で深夜の高速道路の長距離運転は無理です。だからといって一眠りして(眠れそうもなかったですが)、翌朝だと渋滞に巻き込まれると何時に地元に戻れるか読めません。もちろん自家用車を置いて新幹線でみんなで帰る訳にも行かず。 

止む得ず私のみ、新幹線で往復。地元で葬儀の手配やら打ち合わせを終え、そのままとんぼ返り。富山に戻ったら夕方近かったので、そのまま移動して、予定通り旅館に泊まり、しっかり温泉と夕食を堪能しました。

さすがに観光する状況ではなかったので、妻と子供たちはギリギリまでホテルで休んで、あとは駅構内をぶらぶらしていたそうです。

 

5日目 自動車で帰路に着きました。渋滞にはまると嫌だなと思っていましたが、ほぼ渋滞なし。途中3回ほど休憩を入れただけで楽々。

 

下の子にはかわいそうな旅行でした。

今週の読書(8月21日~8月27日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                        

※感想はあったりなかったり。                                                                          

※漫画の再読は含まず。

 

ポール・アルテ『第四の扉』・・・表面は古典的な不可能犯罪もの。ながら、現代作品らしく読みやすい。そしてラストの驚きは見事。残念ながら、メインストーリーの不可能犯罪部分が、確かに説明はつくけど、つまらなすぎる。

 

珪素『異修羅 Ⅱ 殺界微塵嵐』・・・1巻はちょっと間延びしすぎていていまいちだったけど、二巻はいくらかまし。でもやっぱり間延びしているよね。

 

佳多山大地新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド』・・・オーソドックスな(納得のいく)紹介のなかに、意外な作品がはいっていて面白かった。

 

芝村裕吏『統計外事態』・・・話はとっつきづらいし、ストーリーはかなりでたらめだが、とにかく主人公の語りがすごくうまい。

 

 

田中一行『ジャンケットバンク』⑧

今週の読書(8月14日~8月20日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                      

※感想はあったりなかったり。                                                                        

※漫画の再読は含まず。

 

白井慶太『テラ麺』①・・・SF系グルメ(ラーメン限定)漫画。ポップな絵柄も良いが、すごく好きかと言われると微妙。

 

浅井蓮次『バイオレンスアクション』⑦

 

金田一蓮十郎『NとS』⑥・・・大学生と社会人の恋愛なのにまどろっこし過ぎて腹立つ。

 

藤田和日郎『黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ』①・・・メアリー・シェリーがかわいい。

 

殆ど死んでいる『異世界おじさん』Ⅷ・・・段々シリアス色が強くなってきて、ギャグが薄くなっているのが残念。

 

丸山恭右『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』⑮

 

 

衣笠彰梧ようこそ実力至上主義の教室へ』⑤

 

アサウラベン・トー』①(再読)

 

黒川伊保子『息子のトリセツ』

 

二語十『探偵はもう死んでいる』①・・・設定がぼんやりしすぎていてまったく物語に入り込めない。

 

相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』・・・あまり意識していなかったが、私って「倒叙もの」が好きみたい。「福家警部」しかり「皇帝と拳銃と」しかり。で、それを置いといてもものすごく面白かった。内容も良いが、キャラクターが抜群に魅力的。

 

 

今週の読書(8月7日~8月13日)

※今週、読んだ小説や漫画、ほか。                                                                    

※感想はあったりなかったり。                                                                      

※漫画の再読は含まず。

 

 

海堂尊『コロナ狂騒録』・・・前作「コロナ黙示録」は、あくまでもコロナ騒動をテーマにおなじみのキャラクターたちを描いており、面白かったが、今作は残念。あくまでもコロナ騒動のドキュメンタリーとしては良いが、小説ではない。

 

福澤徹三『侠飯8』・・・何もかもがうまくいかない若者の前に、料理がうまいヤクザが現れて、というフォーマットで8作目。1巻以外はどこから読んでも、まったく問題無く読めるが、とにかく安定感がある。ものすごく面白いわけではないけど、絶対に外れない。読みやすいので、ちょっとした読書におすすめ。

 

はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ』⑰

 

 

松井優征『逃げ上手の若君』⑦

 

吉田覚『働かないふたり』㉖・・・すごくおもしろいわけではないけど、ついつい買っちゃうんだよな。読んで損したと思えない佳作。